設定 すっきり × ばっじ × くっきりいろ
外周の分数字を消して、文字盤の中の数字だけが残る、情報量いちばんミニマムの姿で見せます。最初にたくさんの情報を詰め込まないこと — それが、このアプリの一番大切な使い方です。
この段階で「いま何時?」を教える必要はまったくありません。丸くて、色があって、ゆっくり動く何かが、生活のなかに居る。その手触りだけで十分。壁の時計を子どもが指差すまでに1年かかるのと同じで、「存在になれる」時間は、ちゃんと取ってあげてください。
親子の会話
「ほら、いま、あおのとこ。」
「あお!」
「そう、あお。」
ひとこと: 親のほうが先に喋る。答えあわせはしない。正解させる必要はまだありません。
設定 すっきり × ばっじ (短針の色に注目)
大人は長針と短針を同時に読んでいる気になっていますが、本当は短針で「だいたい何時台」を掴んで、長針で「何分」をあとから補っています。読む順番は、いつだって短針が先。
子どもにも、その順番で。話題にするのは短針が指している色と、その近くの数字だけ。「ぴったり」は狙いません。狙うのは「だいたい」です。大人になっても、予定に間に合うかどうかは、ほとんど『だいたい』で決まります。
親子の会話
「みじかいはり、どこのいろ?」
「きいろ!」
「きいろは… 2のとこ。いま、だいたい2時だね。」
ひとこと: 数字を指で追わせるより、色を言わせる方が早い。色で答えられるようになったら、次の言葉で『何のいろは何時』を足していきます。
設定 区切り、そして くわしく
「すっきり」で時計の存在と色が馴染んできたら、「区切り」モードへ。時刻の境目が線として現れ、『1時間』という塊が視覚的に見えるようになります。大人にはほぼ何も変わって見えませんが、子どもにとっては『ひと目盛り』が立ち上がる大きな切替えです。
そこまで来たら、いよいよ「くわしく」。外周に1から60までの分数字が現れて、分計が顔を出します。ここで伝えたい一行があります。
「短い針は、近い数字をさす。長い針は、長いから遠くまで届く。」
長針と短針の、名前通りの役割。この一文が腑に落ちた瞬間、子どもは目を丸くして「あ、そうか」と言います。時計の読み方の学習は、そこからがスタート本番です。
親子の会話
「ながいはりは、どこの数字?」
「…30!」
「そう。みじかいはりは、9をちょっとすぎたとこ。だから、いま9時30分。」
ひとこと: 『分』は最初は5飛びで覚えるのが近道。5, 10, 15… と一緒に指差しで唱えると、10単位までは割とすぐ乗りこなします。
設定 じどうかいてん ON (どのモードでも)
普段の時計は、よく見ればギリギリ動いているのですが、子どもの感覚では『止まっている』に限りなく近い。「じどうかいてん」は、1日を約24秒に圧縮して針を回すモードです。朝焼け → 昼 → 夕焼け → 夜空、と背景の色も一緒に流れます。
ここで絶対に見逃したくないのが、この一瞬です。太陽が、時計の縁の左下あたりから、ゆっくり昇ってくる。「ほら、太陽あがってきたよ〜」のその声で、『時間の流れ』という目に見えないものが、ようやく目に見える形に変わります。
ちいさな物語
「短い針が18をこえると、お月さまが出てくるよ。」— そんな、ちいさな予告をひとつ覚えておくと、夕方の時計まわりが『物語の続き』になります。
親子の会話
「太陽、どっちから出てきた?」
「こっち!」
「そう、お空の下から。…で、どっちに動いてる?」
「そっち!」
「それが、時計の向き。みぎまわり、っていうの。」
ひとこと: このモードで「時計は絶対に逆回転しない」ことも伝わります。戻そうとしても戻らない — 時間と同じで。
設定 AM / PM 長押し プレビュー
AM と PM のバッジを長押しすると、午前と午後が、くるりと入れ替わります。
朝の7時と、夜の7時。同じ『7時』という数字なのに、外の光も、空の色も、家でしていることも、まるで違う。7時という時刻は、1つではなかった。
この『同じ数字が2回ある』という事実は、大人には当たり前すぎて説明すら思いつきませんが、子どもにとっては発見です。長押しで景色がスイッチする、その体感そのものが、言葉よりうまく伝えてくれます。
親子の会話
「いま、朝の7時。なにしてるころ?」
「はみがき!」
「じゃあ、もう片方の7時は?」
「…よる?」
「そう、よるの7時。ごはん食べたあとくらい。」
ひとこと: 生活のイベントと紐づけるのが一番はやい。『朝ごはんは 青 / 夕ごはんは ピンク』のように、色と出来事を対にしてあげます。
設定 じゆうかいてん × かさねる / わける
じゆうかいてんモードに入ると、「かさねる」「わける」という2つのボタンが顔を出します。
「かさねる」を押すと、AM と PM が1枚の文字盤に重なり、町の壁にかかっている、あのふつうのアナログ時計と同じ形になります。
「わける」を押すと、また午前と午後が別々の文字盤として現れます。
この2つのボタンを何度か行き来すれば、ふつうの時計がずっと裏でやっていたことが、ようやく見えます。
「ふつうの時計は、24時間を12時間のところに折りたたんでいる。」
その『折り目』が、子どもにはずっと見えなかっただけ。見えるようになったら、町のアナログ時計も、もう怖くありません。
親子の会話
「かさねる押すと、どうなる?」
「ちっちゃくなった!」
「そう、これがおうちの時計と同じ形。わけるとね、中身がこう、パカッと開くの。」
ひとこと: 『アナログ時計は24時間時計を省略した姿』という事実を、理屈ではなく操作で見せられる。ここは EduClock にしかできない説明です。
設定 じゆうかいてん × らんだむ
「らんだむ」ボタンで、朝6時から夜9時までの『起きてる時間帯』から、15分刻みのランダムな時刻が出題されます。文字盤の針だけが動いて、時刻の数字は見えません。
親が「なんじ?」と聞き、子どもが答える。それだけのシンプルなクイズです。
正解でも、間違えても、どっちでもいい。「色で言えた」「だいたいで言えた」「きっちり言えた」— そのどの段階で答えても、その子の『いま』がちゃんと分かります。
役を入れ替えると、もっと楽しい
親が答える側に回るのも、実はとてもおすすめ。わざと間違えて「えーと… 4時15分?」と真顔で言えば、「ちがうよ!3時15分!」と得意げに訂正してくれます。これで当分、時計は味方です。
親子の会話
「では、第1問。なんじでしょう?」
「あかのちょっと先で、ながいはりが15のところ… 1時15分!」
「せいかい! …じゃ第2問。こっちは難しいよ?」
ひとこと: 間違えても「おしい!」と必ず声に出す。答えは次の出題までに、そっと色で思い出させてあげます。
時計は1日や2日で読めるようにはなりません。でも、5年のなかのどこかで、必ず読めるようになります。大人が焦ってしまうほうが、むしろ遠回りです。「今日はちがう日なんだ」と、さっと切り上げて大丈夫。
「あおになったら出発」「ピンクになったら歯みがき」— 生活の区切りと色を結びつけると、アプリはいつのまにか、勉強の道具ではなく、家のリズムそのものに変わっていきます。
PWA でホーム画面に追加すると、全画面で起動します。使わなくなったタブレットがあれば、立てかけるだけで、色つきの壁掛け時計の完成。「時計を読む練習」ではなく「家に色つきの時計がある」という状態が、一番よく効きます。